空き巣の手口と対策編

ピッキングについて

 

ピッキングとは、鍵穴に特殊な工具を差し込んで、シリンダー内部から鍵を開ける技術です。

プロのカギ屋さんや専門知識を持っている人でないと、最悪の場合、シリンダー(鍵穴)自体が壊れる恐れがあります。最悪の事態にならないためにも、決してドラマや映画などのマネだけは、しないでください。

主に、ピッキングの対象になるのはMIWA製のディスクシリンダー錠で、訓練された人であれば、1分程度で開錠することも可能なのです。

また、ピッキング作業自体、あまり音が鳴らずに錠の外見も無傷なので、犯行に気づきにくい点も問題です。

ですので、これからピッキングとはどういうことか?どうすれば未然に防げるのか?紹介していこうと思います。

 

シリンダー錠の仕組み

 

まずは、シリンダー錠の仕組みについて紹介していきます。

シリンダー錠とは、カギを差し込む場所のことです。

その中の構造を簡単に説明しようと思います。

 

シリンダー錠の中は、円筒の形であると思い浮かべてください。

その円筒の中に、数本の柱があります。

その数本の柱が、(鍵を入れた際に回転する)内筒と(外側部分の)外筒の間にある「ピン」という物です。

その「ピン」があるからこそ、カギは開きません。

もしくは、専用のカギでないと開くことができない仕組みになっています。

たとえば、合っていない鍵を内筒に差し入れ・回そうとしても、ピンが外筒と内筒の間で挟まっていますから、そのピンが折れたりしない限りは回りません。

しかし、鍵を差し込むと、ピンの分離部分が内筒と外筒の境目に動かされて、刺さった鍵を回すことで内筒が回転する(=鍵が開く)状態になるわけです。

 

ならどうすればいいのか?

ならどうすればいいのか?それは、簡単です。

カギだけでなく、シリンダー自体も交換すればいいのです。

現在では、ピッキングは、ほぼ不可能といわれている鍵がいくつかあります。

当社のピッキング対策に優れた鍵へ交換することがオススメです。

たとえば、GOAL製のV18というシリンダーは、アンチピッキングと呼ばれるピンを採用しており、ピッキングによる不正開錠は、ほぼ不可能です。

 

ピッキング対策の鍵とは?

 盗難犯罪や空き巣被害は、お客様自身での対策である程度、防ぐことができます。

では、どのように防げばいいのでしょうか?

まず、最近販売されている鍵は、ピッキングに強い鍵ばかりです。

今では、ピッキングがどれだけしづらいか?だけではなく、あらゆる不正開錠に合わせたシリンダーが販売されています。

ですので、古い錠や鍵をお持ちの方は、面倒だとは思いますが、安全のためには交換することを強くオススメします。

 

ディンプルキーでピッキング対策

ディンプルキーとは、錠前のシリンダーの種類の中の1つです。

鍵といっても、キーを回すための内部構造は様々な種類があります。

 

その中でも、

・ピンシリンダー錠

・ディスクシリンダー錠 に大きく分かれます。

正確には、これ以外にもマグネットやカードを用いた種類などがありますが、現在の種類は、上記の2つです。

 

現在は昔と違い、ディンプルキーも多数種類が出ています。

ホームページでは一部のディンプルキーを掲載しておりますが、メーカーや品番などによってそのメーカーが取り付けできない場合も多々ありますので、一度ご相談ください。

また掲載しているもの以外も多数ございます。扉の形状によってはディンプルキーが取り付けれないものもありますのでご了承ください。

 

ピッキング以外の防犯対策

 

カム送り・バイパス解錠

カム送りとは、鍵穴を覆うカバーを動かすことができるカギに対して有効な手段です。

分かりやすく説明しますと、扉との間に金具を差し込んで開錠する方法です。この方法は、ピッキングとは違って鍵なにも傷が付かないことから、侵入されても気づけないケースがあります。

対策としては、スペーサーの取り付けか、新しい鍵に交換することが対策であると思われます。

カム送りの手口は、鍵穴を覆うカバーと扉の間にできた隙間から開錠する方法です。スペーサーと呼ばれる部品を使用して隙間を埋めてしまうというのが対策ですが、やはり新しい鍵への交換が一番の対策です。

 

狙われやすい家とは?

 

空き巣に狙われやすい家とは、どんな家なのでしょうか?

カギを取り換えるというのも防犯対策のひとつですが、空き巣に狙われない家にすることも、大切な防犯対策です。

普段は何気なく玄関の扉を開けて家の中に入っていると思いますが、あえて空き巣になったつもりで想像してみてください。

「あれ? 意外と簡単に入れてしまうんじゃ?」みたいな発見があったりします。

空き巣に入られづらい家や、入られやすい家の特徴とは、どのような家なんでしょうか?

空き巣の行動、見ている点を簡単に紹介していきます。

 

空き巣について

そもそも空き巣とは、入居者の不在時を狙って家に侵入し、金品を目的とする窃盗のことです。

警視庁のデータによると、平成23年の東京都内における侵入窃盗の件数は8,042件で、「侵入窃盗の手口別発生状況」を見ると、空き巣が占める割合は42.1%。

もっとも大きな割合を占めています。

 

泥棒が空き巣に入る家を決める時、どんなところを観察しているのか?

1.留守かどうか?

家の中に人がいると、泥棒はゆっくり金目のものを探すことはできません。

家の外から、どんなところを観察しているのでしょうか?

 

・まずは、電灯の下です。

日が暮れても玄関や室内の電灯が消えていると、留守なのがすぐわかります。

帰りが遅くなるときは、消費電力の少ないLED電球などをつけっぱなして外出するのが効果的です。

 

・次は、郵便受けです。

新聞や手紙を溜まっていると、不在だと判断できます。

旅行などで数日間留守にする場合には、必ず新聞をとめるか。ご近所の方にお願いして取り置きしてもらいましょう。

 

・インターホン

泥棒が留守を確認するための最も多い手段は、インターホンを鳴らすことです。

インターホンに出てみると、誰も応答しない経験がありませんか?

もしかしたら、泥棒のチェック行為かもしれません。

留守のときはやむを得ませんが、在宅時にこのようなことがあった場合、不審者がいないかどうか、確認しましょう。

また、録画機能付きのインターホンを設置すると、来訪者の画像を保存することができるため、留守の場合にも有効です。

 

2.見通しがいいと安心♪

外から見えづらい家屋は、泥棒にとって入りやすい家です。

塀や植木など、通行になどの死角となるものがあると、仕事がしやすくなります。

プライバシーとの兼ね合いはありますが、防犯上はブロック塀や植木を低くして、見通しを良くすることが肝心です。

またベランダやバルコニーの腰壁も、できるだけ死角をなくしましょう。

 

3.あまり苦労せずに、家の中へ入りたい

鍵をこじ開けようとしてもなかなか開かず、時間ばかり過ぎると泥棒は焦ります。

実際に、空き巣が侵入までに何分かかるとあきらめるかを調査したところ、5分を超えると空き巣の約7割があきらめるという結果が出ました。

5分以上侵入させない対策としては、簡単に開けられない鍵に換える、又は補助錠を取り付ける、ガラス面を強化する防犯フィルムを貼るなどが効果的です。

 

4.侵入の足場があると助かる!

バルコニーや高窓の周囲に足場があると、そこを利用して2階のベランダなどに入りやすくなります。

出窓の屋根やひさし、塀、塀、雨樋、物置、給・排水管、カーポートの屋根、エアコンの室外機 etc.

これらの配置を見直したり、利用できない工夫を施すのが大切です。

 

5.入れそうな窓をチェック

玄関などのドアから進入する空き巣もいますが、鍵を破るより窓を割るほうが楽チンです。

とくに、よじ登らず侵入できる掃き出し窓が、もっとも入りやすいポイントです。

鍵がかかっていないとそのままは入れますし、かかっていても周囲が植木やブロックで囲まれていれば、安心して(?)ガラスを割ることができます。

外出する時は、家中の窓をきちんと施錠。また、人目につきづらい位置にある窓は、補助錠や面格子などを取り付けておきましょう。

 

6.防犯設備がついていなか?

泥棒が嫌なのは「誰かに見つかること」。

そのまま通報されたら、逮捕されてしまいます。

泥棒が犯行をあきらめた理由では、「センサーライトがついていたから」「ホームセキュリティシステムが設置されていたから」が多くなっています。

光や音などで侵入者を威嚇するセンサーライトや、侵入が直ちに通報されてガードマンが駆けつけるホームセキュリティなどの防犯システムは、泥棒にとって心理的な抑止効果が大きいといえるでしょう。

 

7.近所の目があるかどうか?

空き巣に入る家を物色している時、近所の人にじろじろ見られたり声をかけられると泥棒は警戒します。

警察に通報されないか、心配になるからです。

その一方、指定日以外にゴミ集積所にゴミが放置されていたりすると、「この地域は住民のモラルや連帯感が低そうだ」と判断し、仕事がしやすいと感じます。

このように、地域の人々がしっかりコミュニケーションできている地域では、空き巣が入る隙を与えづらくしているといえそうです。

 

まとめ

ピッキングなどの鍵の開錠方法は、ドラマや映画のエピソードによっては、とてもたくさんあります。

ただ、ピッキングだけは、そのシリンダーに適合するツールを用意していたとしても、内部構造に熟知してなければ、決して成功しないものです。

シリンダーはとても精密な機構の部分ですから、針金などを鍵穴にさし込んだりしますと、故障しやすく、一旦故障してしまうと閉じ込められたり戸締りが出来なくなったり、修理費も何万円もかかったりしますから、いたずらだけは決してしないようにしてください。

 

速鍵屋ライタスレスキューには、優秀な防犯整備士が在籍しています。

防犯整備士は、空き巣や強盗の手口を熟知しており、どこにどのような防犯機器を設置すれば効果的なのか?を、論理的に考えて設計施行することが可能です。防犯の基礎ともいえるカギについて「鍵屋」としてのノウハウと「防犯整備士」としての知識を併せ持つことで、より確かな防犯をお客様に提供します。ワンランク上の防犯をお考えなら、ぜひ「速鍵屋ライタスレスキュー」をご利用ください。